「誰も私をわかってくれない」と言う不満の影には、
「本心をさらけ出せない」と言う苦しみが潜んでいます。
人間関係で「本心をさらけ出して、嫌われるのが怖い」と思っていませんか。
「本心をさらけ出して嫌われるのが怖い」これは誤解です。
あなたがわかってもらいたいのは「体裁の良い自分」だけでしょうか?
本当は「見苦しい自分」や「情けない自分」もわかってほしい。
むしろ全てを知った上で、自分を好きでいて欲しいと願っているのではありませんか。
そう思っているのはあなただけではありません。
ネガティブな感情を相手にぶつけるのではなく、ネガティブな感情を持っている自分の気持ちも、素直に伝えてしまえば良いのです。
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「ネガティブな感情」を持っていない人がいると思いますか?
そんな人は、いません。
そして、みんなそれを自分で嫌だなと感じていたりするのです。
先に自分の欠点や失敗談を伝えておけば、意外と親近感がわいたり、相手も安心したりするものです。
「私ってこんなところもあんなところもあるんです。でも根はいい人ですから、よろしくお願いします♪」
こんな感じのスタンスで良いのでは。
何も言わなくても気持ちを察して欲しい。
「何も言わなくても相手に気持ちを察してほしい」と思っていませんか?
親しさに甘えて、自分の気持ちをきちんと伝えなかったり、逆に自分から優しい言葉をかけるチャンスがあるときに「気持ちはきっと通じているはず」ときちんと相手に伝えなかった事はありませんか?
特にネガティブな感情にまつわる事は、表現するのできるなら避けたいと思ってしまい、口にはしないままで、でもわかってほしいと思いがちです。
どんなに親しい間柄でも「黙っていても察してほしい」と期待することはやめましょう。
わかってほしい感情をはぐらかしたりしない方が、本来はスムーズなコミニケーションが取れるはずです。
あなたが素直に本心を語る事は、ずうずうしいことでも無遠慮な事でもありません。
それは相手に「本当はどうしてほしいのだろう?」と言う余計な気遣いをさせないための思いやりでもあるのです。
勇気を出して自分に正直に生きると決めてください。
自分が我慢して、相手に合わせることは実は相手に対して、失礼かもしれないのです。
例えばあなたはラーメンが嫌いなのに、相手はそれを知らずに「ラーメンを食べに行こうよ!」と誘ったとします。
あなたは「いいよ」と、自分の気持ちを隠して一緒にラーメン屋さんに行ったとします。
後になって、実はあなたはラーメンが嫌いだったと言う事実が、相手にわかったら、相手はどう思うでしょう。
「どうして誘ったときに正直に気持ちを言ってくれなかったのだろう。言ってくれればよかったのに」と思うはずです。
「私はラーメンは苦手だから、他のものがいいな」と我慢せずに言って、相手と意見をすり合わせれば良いのです。
「我慢は美徳」と言う考えは必ずしも良いとは限りません。
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