突然名前を変えることになった
私が中学校1年生が2年生だったときのこと。( 私の暗黒の中学時代の話はこちら)
ある日、母親が突然「明日から、この名前を使うようにしてね」と、 言いました。
詳しくは覚えていませんが、 おそらく母が改名のプロの方に見てもらって「こっちの名前の方がお子さんの運が開ける」と言われたので、変えることになったんだと思います。
当時は子供だったし、素直に親の言うことを聞いていたので、何の疑問もなく「わかったよ」と言って、自分の名前を突然変えることになりました。
今思えば笑えます。
そんなに突然なまえを変えていいんかい⁉
改名と言っても、 当たり前ですが、苗字はそのままで下の名前だけが変わったのです。
私の場合は下の名前の「読み方」は変わらず、漢字の「書き方」が変わりました。
かわいそうなのは妹です。
妹の場合、突然その日から下の名前が完全に違うものに変わりました。
母は学校の先生にもそのことを伝えたらしく、 次の日から テストに書く氏名の欄に新しい名前を書くことになりました。
友達にも「今日から名前が変わったから🎵」と言った覚えがあります。
友達はどう思ったんだろう?
おそらく戸籍上の名前は変わっていなかったと思います。
社会生活上で使う名前だけを変えるということだったんでしょう。
最初は新しい名前を書くときに違和感を感じましたが、数ヶ月するとだいぶ慣れてきました。
今まで妹を呼ぶ時は「Oちゃん」 と言っていたのですが、名前が変わったので「Hちゃん」と呼ぶことになりました。
子供は順応性があるので、 すぐ「Hちゃん」 と、自然に呼べるようになりました。
改名してから数ヶ月後のある日、 父親の前で私の名前を書く機会がありました。
新しくなった私の名前を見た父親がブチ切れました。
「なんで、そんな勝手に名前を変えてるんだ!元の名前に戻しなさい!」
父は、私たちの名前が変わったことを知らなかったようです。
有無を言わさない父親のけんまくに驚き、私たちは一言も逆らえず、素直に「はい」と言って、次の日から元の名前に戻りました。
名前は元に戻りましたが、私は今でも妹のことを「Hちゃん」と呼び続けています。
一体あれは何だったんだ(笑
母親の想い
先日、あるドラマを見ていて 「そういえば自分も昔、名前を変えたことがあったなぁ」と突然思い出したので、この記事を書いてみました。
そのドラマとは、松田聖子主演の「私ってブスだったの?」という90年代のドラマ。 (このドラマのストーリーについてはこちら。)
そのドラマの中で、時任三郎が演じる「瀬尾」が突然会社を解雇されてしまいます。
心配した瀬尾の奥さんは「どうしよう?どうしよう😨💦」と言って、 数日後に自分の名前と子供の名前を改名することに。
改名すれば運が開けて、 家族が路頭に迷わないで済む。
そして夫が成功すると信じていたのです。
ドラマの中では高木美保が演じるその奥さんを、エキセントリックな人として描いていましたが、 そんなこと言ったら私の母親だって相当エキセントリックになってしまうんじゃないだろうか。
でも私は、その奥さんの気持ちもわかるような気がしました。
夫がリストラされ、将来が不安で仕方ないから、ワラにもすがる思いで「なんとかしたい!」と思って改名したんでしょうね。
もし私が同じ立場だったら、改名するぐらいで道が開けるんだったら、同じようにしちゃうかもしれません。
それだけ夫や家族のことに一生懸命だから、まわりが見えなくなって名前まで変えようとしちゃうんだろうなぁ。
このドラマを見て 「そういえば自分も改名してたんだった…」と思い出したと同時に、私の母も必死だったのかなあと思いました。
私の母は私と妹を産んだ時、 自分の意見は一切聞き入れられず、 義理の父が私達の名前を決めてしまったので、後になって 「今からでも遅くない。 子供の将来のために名前を変えよう!」と思ったのかもしれません。
現代の母親は子供を産んだら、子供の名前を決める権利を持っている方がほとんどだと思いますが、昔は違ったんですね。(私は自分の娘の名前を自分で決めることが出来た)
数ヶ月間だけですが、自分の名前が変わったのは、今考えても面白い体験でした。
こんな体験している人は滅多にいないかも😆
エリート男性の意外な告白は、こちら。